フランソワ・オゾン「スイミング・プール」見ました
初め、ちょっとした文芸モノなのかな〜と思ってたら
やはりそこはオゾンさんらしい、よく分からない後味の不思議な作品ですた
おおまかなあらすじ
シャーロット・ランプリング演じるイギリスのミステリー作家のサラと
自由奔放なフランス娘のジュリーが、南仏の別荘で共同生活を送るうちにおこる謎の事件
堅物な(そのくせこっそり人のフォアグラを盗み食いしちゃう)サラが
毎晩違う男を連れ込んだり好き勝手にプールで泳いだりする、自分とは正反対のジュリーにだんだん興味が出てきて、彼女をネタに新作を書き始め…

ざっくりとした感想
スランプに陥って南仏に養生に来ていたサラが、ジュリーと過ごすうち刺激を受け、ものすっごい気合入りまくりでパソコンに向かう姿がなかなか良きです
本職の何とか警部シリーズはどうなったの!?ってちょっと思ったけどね
どんな話書いてるのかな〜やっぱミステリーなのかな〜などとぼんやり見てたら
なんと!突然ジュリーが人を殺してしまってびっくり!
ええっ!この映画ミステリーだったのっ!?
…て混乱してたら最後にはジュリーの存在自体あやふやなものに…
どこまでが現実で、どこからが妄想(サラの創作)なのか…?
なかなか味わい深いラストでした
多分もう一回見直せばよく分かると思うけど、まぁものすごく暇な時にでも…
ただ、サラが嫉妬からプールに投げ入れた小石が水面に波を立てるように
事態を変化させてしまうところが象徴的だったな〜と
多分この辺りが現実との境界になってるんじゃないかしら?
あと、せっかくの南仏のキレイな風景があまり映されておらず
そのせいか映画全体にちょっとした閉塞感が漂っていて、よりサラの内面の世界なのかな〜という気にさせられます
***ここまで読んでいただきありがとうございました***
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