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【感想】青春の殺人者

市原悦子が下着姿で迫ってくる恐怖…
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どうもこんにちは、しろくまこです

映画感想

長谷川和彦監督・若い頃の水谷豊主演「青春の殺人者」見ました

おおまかなあらすじ

★1976年度キネマ旬報ベスト・テン第1位。
千葉で起こった実際の親殺し事件に取材した中上健次の「蛇淫」を映画化した、長谷川和彦監督衝撃のデビュー作。
“やる気じゃなかったんだ 俺” 父を殺し 母を殺し 恋人を捨て 地獄の岸辺をさまよう ひとつの青春!

千葉県郊外、父の援助でスナックを経営する順は実家に帰る。順と恋人ケイ子の仲をよく思わない両親と順の間にはいさかいが絶えなかった。それは母が買い物から帰宅したときだった。順が父の死体の前で呆然と佇んでいた…。

amazonより

恋人との交際を認めてもらおうと両親の元にいくも、些細なことで父親を殺してしまい…

青春の殺人者
千葉で実際に起きた両親殺害事件を題材にした中上健次の短編小説「蛇淫」をもとに、「少年」ほか大島渚の諸作品で知られる脚本家・田村孟が脚色,

ざっくりとした感想

町外れのほぼ荒野みたいなところでバーを経営する水谷豊が、両親の住む家に行くところから物語はスタート

確か、勝手に持って行かれた車を返してもらうためなんですが、ついでに原田美枝子演じる恋人との交際を認めてもらおうとします

両親は美枝子をめっちゃ嫌っていて、まぁなんとなく分かるというか、ちょっと見ただけでも美枝子からは「男を駄目にする臭」が漂ってます

若い頃の原田美枝子、めっちゃカワイイわー

美枝子は身持ちの悪い女だ的な話をされて、ついカッとなって父親を殺してしまう水谷豊、と、ここで母親の市原悦子が帰ってきてしまう…

ここから想像を絶する斜め上な展開に…

親を殺してしまったので、さすがに警察に行こうとする水谷豊に対し
悦子、何を思ったか「これは家族の問題だから」という超絶理論で阻止します

とにかく死体を隠して、家も売っちゃって15年の時効が過ぎるまで2人で暮らそう
その間豊のお嫁さん代わりを私がやるわ!こんな暮らし嫌だったのよ!2人で幸せになるのよ!
…と、めっちゃテンションが上がっていく悦子

さらに何故か下着姿になって豊に「やろうよ」と迫ってくる悦子!

ひいいいい…!!

これにはさすがに豊もドン引きで拒否
怒り狂う悦子
今度は一緒に死のう!と包丁を持って襲いかかってきたのだ!

ひいいいい…!!

ここはなんとか豊が返り討ち(?)にするのですが、なんかもう市原悦子の独壇場すぎてお腹いっぱいなんですけど…

そんなこんなで両親を殺してしまった豊
車でバーに帰ると、もう店は閉める!と客を追い出し、さらに美枝子を彼女の実家に無理やり送り届けます

その後家に引き返して、両親の死体の処理をしていたところ美枝子がやってきて死体を見られてしまい…

そこから2人で海に死体を遺棄し、逃避行っぽいことが始まりますが、結局はどこにも行けずお店に戻ってしまいます

でも戻ったところで、何もかも元には戻らないのよね

そう感じたからかどうかは知りませんが、お店を放火して自殺しようとします

…が、それも失敗
火事で大騒ぎになってる内に、豊はトラックの荷台に隠れて美枝子からも逃げ出します

水谷豊の姿に、何か色々なことから逃れたい若者の焦燥感みたいなものを感じるわよね

両親の愛や庇護はありがたいけど、真綿で閉められるような息苦しさ、閉塞感からとにかく逃げたいっていう…

前半にもの凄いピークがきてて、後半は実験的なイメージ映像などをはさみつつダラダラ過ぎるので、もしかしてちょっとバランスの悪い構成だなーと思わなくはないのですが、でもとにかくめっちゃ面白い映画でした!

***ここまで読んでいただきありがとうございました***

ゴダイゴの音楽がカッコ良かったです!

そんなわけで 
しろくまこの評価は・・・8/10点です(`・ω・´)シャキーン
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殺人の映画だけど、それ以上に青春映画でもありました

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