OVA「メガゾーン23」見ました
何故いまさら30年以上も昔のアニメかというと、CSで連続放送してたからなんですね
もちろん「メガゾーン23」の存在は知っていて、人気のアイドルが実は実体がなくてCG(今風にいうとAI?)だよーとか
実は地球じゃなくて宇宙船の中の話だよーとか、がっつりネタバレ状態でだったので、展開に驚くというよりは「ほーこういう話だったのかー」と確認していくような感覚でした
30年以上も前の作品にネタバレも何もないけどね
おおまかなあらすじ
時は現代、舞台はその象徴とも言うべく大都市TOKYO。昨日という過去がなく、明日という未来が見えないこの街に、若者達の鼓動だけが聞こえていた—-。
amazonより
主人公、矢作省吾(やはぎしょうご)はいつものように仲間と連れ立って真夜中のツーリングに出かけていた。
ある日の夜に、友人によって持ち込まれた一台のバイクにより、その日常は一変する—-。
自治軍は、軍事使用を目的としたそのバイクを持ち出した省吾の友人を殺し、省吾とバイクをつけ狙う。
そして省吾はこのバイクを手に入れた事により、今まで誰も知らなかった恐ろしい真実を眼の当たりにすることになる。
この大東京が、実はコンピューターによって制御・支配されている虚構都市だったのだ!
巨大コンピューター“バハムート”の謎の意図により、五百年もの長い間にわたって、人々は平和な都市に住んでいる幻影を見せられていたのだった。
真実を知った省吾に、自治軍の魔の手が迫る———。
©AIC
80年代の東京が舞台ということで、人物の言動とか服装とかのセンスがヤバイ…といいますか、当時見ても結構古臭くてダサい感じだったのでは?
一方キャラクターの造形は今でも通用するような萌系なデザインで、意外と視聴に耐えられます
ざっくりとした感想
さて、お話は出だしから若者たちの青春溢れる日常の描写が続いていて、まあいいんだけどさ、なんぞこれ…?といいかげん飽きてきた頃に、主人公がいわく有りげなバイクを奪った辺りからようやく話が動き始めます
そのバイクは軍の機密情報で主人公の省吾は軍から狙われることになるんですが、本人や周りの人間は呑気といいますか、隠れる気があるのかないのか緊張感のない日々を過ごします
身元とかバレてるのになんで普通にバイトとかできるんだよ…
ハリウッド映画なら命がけで逃げ続けてる展開よね
↑盗んだバイク
その後は、バイクに乗る→関係者に見つかって追いかけられる→バイクが人型のロボットに変形し、街で大暴れ→逃げきる→女の子に会って好きだの嫌いだのあーだこーだ
という展開を繰り返しながら話が少しずつ進んでいく…て感じでして、まあ飽きるというかのんびりしてます
せめてキャラクターが魅力的ならいいんですが、どれもステレオタイプといいますか
ヒロインの由唯ちゃんにしても気が強いんだけども結局は男のいいなりで、当時はこういうヒロインが好まれたのかなー?って印象です
まあ色々あって、省吾は世界の秘密の核心に近づいていきます
街中で暴れまわって色んな秘密を知ってしまった省吾ですが特に命を狙われることもなく、何故か友人の智美(映画監督志望でマシンの映像を撮っていた)だけが暗殺されるという謎の展開に…
別の宇宙船との戦争が始まるということで多くの住民が軍に志願している状況で「実は宇宙船の中」という秘密はなし崩しにバレるといいますか、むしろ公表すべきことなので、この時点で智美が知ってることなどたいした秘密でもないはずなんですね
適当な理由で逮捕して、どこかに隔離すればいいだけの話なのでは…?
もっと色々秘密を知っている省吾は放置してるのにね
クライマックスへ向けての盛り上がりに智美の死を使っただけなのかな…という残念な気持ちになりました
智美の死がきっかけなのか、省吾は最後の戦いに挑みます…が、軍の意識は戦争に向けて外に向かっている中で、1人確かな目的もなく暴れまわっている姿はまさに「お前は何と戦っているんだ…?」状態です
ただAIの時祭イヴちゃんが何故か省吾を「オペレーター」として選んだようで、それが戦いの正当性になっているようです
SFと見せかけて「行き場のない青春のいらだち」が作品のテーマだったのかな?ていう感じです
とまあ散々文句を言ってますが、バトルシーンの映像とか音楽は良かったです
今の感覚で見ても女の子のキャラが可愛いのもすごいなあ〜て思いました(それぞれに夢を追っている姿も悪くなかったです)
特に音楽は80年代ぽいキャッチーさで、主題歌とかいまだに頭の中でエンドレスリピートしてますよ
***ここまで読んでいただきありがとうございました***
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