映画感想邦画

【感想】寝ても覚めても

死霊に取り憑かれた男の悲劇(多分)
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どうもこんにちは、しろくまこです

映画感想

「寝ても覚めても」見ました

東出唐田両氏による不倫騒動で俄然注目を浴びた本作
当時、瀬戸キュン出てるな~と思った記憶があったのですが、たいした役じゃなさそうなのでスルーしておりました!
不倫騒動のせいでもう見られないんじゃないかと思ってたんですが、まさかのCS放送!

めっちゃ楽しみにしてたのよ!笑

(今月日本映画チャンネルで東出氏の作品をまとめて放送するみたいで、なんていうか…在庫一掃セール!なイメージですかね、ああ諸行無常)

その不倫騒動、唐田さんが別の俳優とも付き合ってた!という情報が流れて、それが実は瀬戸キュンなのでは!?とネットを駆け巡り…

うおおおおおお!いつの間にかワイの瀬戸キュンが巻き込まれてるううううううう!!

と焦ったのですが、事務所の力なのか、唐田さんよりはるかに格上の女優(山本美月ちゃん)と付き合ってたおかげなのか、瀬戸キュン的にはほぼノーダメージで終わったみたいです
でも正直、むしろ、ちょっとくらいスキャンダルで騒がれて欲しいくらいでして…人気者ほどスキャンダルがつきまといますからね(今までが無風過ぎたくらいで)

いい男、いい役者になるための適度なスキャンダルを求むわけです

…親か、ワイは
閑話休題

おおまかなあらすじ

麦(東出昌大)と朝子(唐田えりか)は恋に落ちるが、麦は彼女の前から突然居なくなってしまう。それから2年がたち、彼女は麦との思い出が残る大阪を離れて東京で暮らし始める。ある日、麦と外見はそっくりだが性格の違う亮平(東出昌大)と出会う。麦のことを忘れられないがゆえに彼を避けていたが、一方の亮平はそんな彼女に強く惹(ひ)かれる。亮平と接するうちに彼に惹(ひ)かれていく朝子だったが……。

シネマトゥデイより
寝ても覚めても
東京、丸子亮平は勤務先の会議室へコーヒーを届けに来た泉谷朝子と出会う。ぎこちない態度をとる朝子に惹かれていく亮平。真っ直ぐに想いを伝える亮平に、戸惑いながら朝子も惹かれていく。しかし、朝子には亮平に告げられない秘密があった。亮平は、2年前に朝子が大阪に住んでいた時、運命的な恋に落ちた恋人・鳥居麦に顔がそっくりだったのだ...

ざっくりとした感想

異次元の演技力

さて作品ですが
東出唐田両氏、どちらも演技が棒、と噂には聞いていたんですが、マジで棒vs棒って感じで、二人がしゃべると映画自体、異次元空間みたいになって面白かったです
唐田さんの場合は、ちょっと浮世離れした女の子って役みたいなので、棒演技のおかげで雰囲気は出てました笑

映画作品において「現実的かどうか」を評価の基準にするのはあまり良くないかな…と最近思うようになりまして、なのでこの映画の「そんなわけあるかいな!」な部分は、まあ笑ってみてられる範囲であります

出会いのとことかセルフツッコミをして、あからさまに批判を回避してたわよね

が、あまりにもフワフワと現実味がなく展開してくので、さすがに
これは、朝子(唐田さん)の妄想なのでは?まさかの夢オチ?
少なくとも「バク」周りのことは妄想だろう
…どこかに妄想スイッチポイントがあるはずだ!
と、途中から食い入る様に妄想スイッチポイントを探しながら見ておりました

まあ映画の始まりの馴れ初めからして、女の妄想をそのまま映像にしました!って感じだし

寝ても覚めてもというタイトルも、まあ、夢オチ暗示してるわね!

妄想スイッチポイント候補

その1・牛腸茂雄氏の展覧会

牛腸茂雄氏は写真をやってる人間なら一度は憧れる写真家でして…ここではファッションアイコン的に使われていますね
いい悪いは別にして、それがなんとなくこの映画にサブカル臭を与えております

写真展でも双子の写真の前に立った時を合図に、バクや亮平が現れる点から、この写真が「妄想スイッチ」になってると考えられます

ちなみに双子の女の子のイメージって映画「シャイニング」でも印象的に使われていますよね
「シャイニング」の場合はダイアン・アーバスの双子の写真を連想しますが

ダイアン・アーバスさんはこちら

同じ双子の写真でも受ける印象は違うわね

その2・「川」と「子供」のモチーフ

川と子供のシーンも同じように使われてますね
映画の冒頭とラスト近くで、川のそばで遊ぶ子供、振り返るとバクや亮平が立っている…みたいな

どちらの妄想スイッチ候補も、子供が関わっていますが…監督のこだわりなんでしょうか?

実は此岸と彼岸の話?

とまあこんな風に妄想スイッチポイントを探しながら見てたんですが、最終的にもっと恐ろしい考えにたどり着きました!

ラスト、土手を走って逃げる亮平の姿が、怨霊とかゾンビから必死で走って逃げているようにしか見えなかったのです…

妄想なんてかわいい話ではなく、そもそも朝子は死霊だったんじゃないかしらっ!?

実は冒頭のバイク事故で朝子とバクは死んでおり、なかなか成仏しない朝子をバクが迎えに来た…という話だったのではないかと

東北の海岸が此岸と彼岸の境目で、このままついていけばあの世に連れて行かれる!…と気がついて、朝子はバクから逃げたんです!

大阪にたどり着いて、家の周りでうろうろする姿はまさに死霊!
普通ならどの面下げてって感じですが、死霊なので羞恥心などないのです!
玄関先で必死で亮平に語りかける朝子の顔が影で真っ黒になっている演出もあからさまです!
猫が押し付けられるシーンはちょっと笑いましたが、もしかすると猫にも何か生死を象徴する意味があるのかも…!?

そういえばバクは「靴を探しに行く」と言い残して去っていったような…なんかこれも「死」をイメージさせるわね!

必死で逃げたけど、逃げられないと悟った亮平は川を見て「汚い」と言い
亮平に取り憑いてこの世に残れた朝子は川を「キレイ」と言う…なんて恐ろしい結末…!!!
(´・ω・`)・ω・`) キャー
/  つ⊂  \  怖いー

主題歌のタイトルも「river」
これはもう三途の川を意味してるとしか思えません
子供が川辺にいるのも賽の河原…!?
それに死霊だと思えば東出さんと唐田さんの棒演技も納得できますね…

こんな感じでトンデモ分析してみると、なかなか面白い話かもね!

追記

猫は結局何だったのかな〜としばらく考えまして、単純に捨てたり拾われたりする「亮平の愛」を象徴してるんでしょうね
でもまあここはもうちょい面白くして「亮平の魂」ということにしておきましょう!
最後に朝子に魂を取られたんですよ!
(´・ω・)・ω・) キャー
/  つ⊂  \  怖いー

瀬戸キュン祭り

さて、瀬戸キュンの役柄として、恋のライバル的当て馬ポジションかな?とある程度予測してたんですが
なんかよく分からん演劇論をぶちかまし、無駄に謝罪に追い込まれ、そして気がついたら女優の卵と結婚してた…という、居てもいなくても変わらんような役ですた

まだ当て馬役だった方がマシな世界だ…

とはいえ
タバコを吸う瀬戸キュン、やだっちょっとセクシー/// だったり
ボルダリングで壁に張り付く瀬戸キュン萌え萌え~♪ だったり
英語でスピーチする瀬戸キュン有能っぽい~! だったり
タバコのニオイを嗅がれる瀬戸キュン、堪らんっ(*´Д`)ハァハァ だったり
…ファン的にはまあ楽しめました♪

***ここまで読んでいただきありがとうございました***

結構いい考察だと思うの…

そんなわけで 
しろくまこの評価は・・・10/10点です(`・ω・´)シャキーン
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瀬戸キュンのタバコのニオイをクンカクンカしたいという点で傑作

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