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【感想】雪の喪章

あれ?黒あややじゃない…
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どうもこんにちは、しろくまこです

映画感想

日本映画界が誇る大女優・若尾文子さま主演「雪の喪章」見ました

若尾あややさまといえば、ひたすら美しく腹黒い魅力的な女性を演じ続けておられまして
当然今回も根性の悪い女だろうなあと思って見てたんですが…

おおまかなあらすじ

愛しては悩み、憎んでは愛する雪国の女の悲しき運命!
女心の氷原に雪どけの春はいつの日かめぐりくる……。

妙子は雪深い金沢の金箔商狭山家の一人息子・国夫と結婚した。
夫は優しく、姑も実の娘のようにかわいがってくれて順風満帆な結婚生活であったが、幸せは長くは続かなかった。
妙子は、国夫が女中同様に働いている遠縁の娘・せいと男女関係であるということを知ってしまう……。

amazonより

ざっくりとした感想

金沢の裕福な金箔商に嫁いだあやや

見合い結婚ながら旦那さんを心の底から愛してる様子で、なかなか幸せそうな新婚生活…だったはずなのに!
奉公に来てるだけと思ってた中村玉緒が旦那の古くからの愛人だったのだあ!がーん

あややの前ではしおらしいこと言いつつ、全然別れる気のない玉緒

むかつくー
いるわーこういう女いるわー

色々我慢してたけど、玉緒の妊娠を知り、家を飛び出し雪山に向かうあやや
遭難しかけたところを番頭に助けられます

番頭は実はあややのことが大好きで、一緒に駆け落ちしてくれ!と懇願され…
ハートブレイクなあやや、心が揺らぎかけたところに旦那が飛び込んで来て、結局家に帰ることに…

番頭はそのまま失踪よ

同じ家に本妻と妾が一緒に住むなんて
昔の日本て随分ざっくりしてたのね(偏見)

その後なんやかやあややにも玉緒にも子供ができて、幸せそうに見えなくもない
ところが玉緒の子供が事故で亡くなり…
たまたま事故を目撃したあややの口元に浮かぶ微かな微笑み…

きたか!
きたか、黒あややが!!

でもほんの一瞬だけで、育ちのいい善良なお嬢様にもどるあやや

さすがにショックで田舎へ帰る玉緒
これで平和な夫婦生活か…と思いきや、なんと家が大火事に!!うそーん!

全てを失ったあやや一家は取引相手のツテを頼りに大阪へ…
貧乏でも幸せ〜な暮らしもつかの間、旦那戦地へ

幼い息子と2人だけの生活って色々大変ってなってたところに、番頭から援助のお話が…

なんと、番頭は失踪後大阪に行き、事業をおこし成功してたのだ!

ここであややの不倫が始まるのかー!とワクテカしたところ、あっさり援助をお断りするあやや

全然展開が読めないわ…

その後、結核か何かで戦地から帰ってくる旦那
そうこうするうちに金沢で旅館を始めた玉緒から療養に来ないか、という手紙が…

そんな手紙無視するよね〜と思うじゃない、普通
でもあやや、ためらいもなく金沢行きを決めるのよ…

マジか…

金沢に戻ってきたあやや一家を甲斐甲斐しくお世話する玉緒
もちろんあややの目を盗んで、ちゃっかり旦那との関係も再開…あややショーック!

でも因果応報と言いますか、玉緒もついに病に倒れます
死の間際、あややの方は一切見ようともせず、旦那だけを見つめて色々告白する玉緒

最後の最後まで根性座ってるわ…

玉緒、実は旅館を手に入れるまで番頭に援助してもらってたとか…あややを愛する男たちをことごとく奪ってやった、ということかあ!

ナチュラルボーン愛人ね!
全く嫌な女だわ!

玉緒の死後間もなく旦那も死に…結局そのまま旅館を切り盛りするあやや

数年後、金沢で金箔商を始めた番頭とビジネスパートナーになれるかな…?て時に番頭も急死

番頭の葬儀に、バラやスイートピーなど結婚式に使う華やかな花を贈るあやや
ラストシーンで意を決したように歩き出すあややの美しさよ…


なんか色々流され、振り回されながら生きていく女の運命みたいなものが悲しくも美しく表現されてて
なんだかんだいい映画だなーと思いました!

振り返ってみると、タイミングが合わず交わることのなかったあややと番頭の物語だったのかな?という気も

番頭の出番は少ないけどね

***ここまで読んでいただきありがとうございました***

若尾文子さまのひたすら美しいお顔を愛でよ!

そんなわけで 
しろくまこの評価は・・・8/10点です(`・ω・´)シャキーン
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運命に抗うことなく、ただひたすら流されるまま生きていくあややが新鮮

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